第46章 デンジャラス アウェイ
葵side
面白いなぁ、谷地ちゃん
こんな子がマネージャーに来てくれたら、きっと毎日がもっと面白いことになりそう(笑)
いやはや、でもよかった〜
とりあえず、(仮)だけと見つかって
ホッと胸を撫で下ろした
2人で委員会に参加すべく開かれる教室へ向かう
ちなみに、私は居ない間に埋め合わせで決められていた
酷いもんだ
隣の谷地ちゃんは、未だカチンコチンとぎこちない歩み方をしている
「えっと……、緊張した?」って声を掛けてみた
すると、「うへっ!?」と突拍子な返事が返ってきて思わず目を見開く
葵
「バレー部のみんないい人ばっかりだから………
怖がること無いよ?」
谷地ちゃん
「ありがたいですっ!!
あっでも、怖がるというかなんと言うか………」
葵
「なんと言うか?」
谷地ちゃん
「その………勢いってのもあるんですけど………
私みたいな初心者に務まるのかと………」
目をあちこちに泳がせながらたどたどしく紡ぐ
葵
「何事も勢いって大事だと思うよ
それに、初心者なんて関係ないよ
今までだって、初めてち挑戦してきたんだし
それが早かったかまだなのかの違いじゃないかな?」
谷地ちゃん
「なるほど……!
さすが学年で文系1位の方のお言葉は違う……!!」
葵
「あはは……(笑)」
谷地ちゃん
「津田君はなぜ進学クラスじゃないんでしょうか………
そんなにも賢いのに………!」
葵
「数学がね、大の苦手でさ……
中学生に負けるんじゃないかな〜(笑)
あと、葵でいいよ」
谷地ちゃん
「そんな!恐れ多い!!」
葵
「いいっていいって
僕はそうだな〜、やっちゃんって呼ぶね」ニコ
やっちゃん
「ありがどうございますっ!!(泣)」
えっと………
何で泣いてるんだろ(笑)
やっぱりやっちゃん面白い