第46章 デンジャラス アウェイ
後ろでギャーギャーうるさい2人
元気だなぁ……
葵
「あ いた」
日向
「月島!!! ―さん!!」
日向が自転車を引きながら蛍と山口の元へ走っていった
つられて私も走る
影山は歩いてきた
日向
「勉強教えてくれ!!!……さい!!」
蛍
「えっ 嫌だけど。」
葵
(ほらね、やっぱり)
日向
「1日10分とか!
それか勉強法をチョコッととかでも!」
山口
「部活前後にちょっとくらいならいいんじゃない……?」
葵
「…………僕からも頼む」
蛍が黙りこくる
そして、後ろの同じように黙ったまんまの影山に目を向けた
蛍
「ちょっと 小さい方達ばっかに頼ませるって卑怯じゃないの
そっちのでっかい方」
ニヤリと嘲笑った蛍
楽しんでる………
日向が肘で突きながら「影山頼めよ!」と囁く
今の影山の顔、凄いことになってるよ?
鏡で見せてあげたいくらい
影山
「――………
…………勉強………教えて下さい」
葵
(声ちっさ!)
影山はプルプルしながら頭を少し下げる
蛍
「はい??」
影山
「勉強をォォォオ 教えて下さいゴラァァア!!!」
蛍
「わあ!!?」
ガララッと音がした直後
「うるせえぞお前ら!! 近所迷惑だ!!」
と繋心
坂ノ下の前だと今気づく
葵
「繋心が一番うるさいと思うんだけど……」