第42章 One for all , all for one.
影山side
縁下先輩にからかわれた
確かにあのメガネのご機嫌伺うのは……正直俺には無理だ
なんつーか、馬が合わない?ていうのか??
そんなところだ
縁下先輩は続ける
縁下先輩
「だって影山 日向が打ち辛そうだったらすぐにトス修正するだろ?」
「? ハイ
コイツすぐ空振るし」と答える
縁下先輩
「日向はまだ技術的にその……えーと……あ〜「へたくそですっ」」
言い辛そうにする縁下先輩に日向が代わりに言葉を言う
縁下先輩
「ご ごめん
うん だから影山と息が合わないと目に見えて失敗しちゃうだろ
でも他の皆はそこそこ技術があるから多少打ち辛いなって思ってもそれなりに打てちゃうんだと思うんだよね」
俺は静かに聞いた
確かに、日向より技術がないやつはこのバレー部に居ない
縁下先輩
「ていうか影山
練習の時は旭さんとかに『今のトスどうですか!?』って詰め寄ってたじゃん」
「ブロック居るとそっちのが気になっちゃって」と言う
どんなにスパイクを打ってもブロックに捕まってしまえば意味がない
「俺が言うのもアレなんだけどさ」と目線を逸らしながら縁下先輩は言う
そして、こっちを見て笑いながらこう言った
「うちのスパイカーってけっこうレベル高いと思うんだよ」
俺もそう………思い………ますケド
と色々考えながら答えた
日向の目が丸くなる
縁下先輩
「じゃあさ
そいつらがちゃんと100%の力で打てたら多少ブロックが立ちはだかったって
ちゃんと戦えると思わないか?」
考える
考えていたら、コートからわああっと声援が押し寄せてきた
今ので青城が点数を入れ、サーブ権がそっちへ回る
緊張が走る
次はまた
及川さんのターンだ