第40章 坊主の底力
葵
「繋心、分かってると思うけど………
まだ交代させちゃダメだからね」
繋心
「………お前、言ってることと表情筋真逆じゃねぇか(笑)」
葵
「うるっさいなー
持っていかれた流れを自分で切れたら、試合の流れはこっちに傾く
それでもダメなら「交代させる」
………うん。」
分かってる
私を出しちゃいけない
けど、みんなで勝ちたい
たとえそれが問題を起こす引き金となろうとも――
田中さんへの猛攻撃は止まらない
バガッ
なんとか正面で上げることが出来た
日向がカバーをする
も、
日向
「田中さん!!!」
3枚ブロックで、攻撃はうまくいかなかった
そして、2度目のタイムアウトをとった烏野
葵
(田中さん、大丈夫かな……
立て続けに狙われて、ドシャット……
何か……)
日向
(……何か言った方がいいかな……
おれ凹みそうになると田中さん いつも何か言ってくれるし
おれも何か………)
葵&日向
「「田n「フンヌァァア!!!」
!!?(ビグーッ
!」」
自分の頬にビンタをした田中さんの顔はとても清々しかった
田中さん
「スンマセンしたっっ!!」