第38章 決心
ピッ
ピピーーッ
試合終了の笛が鳴り響く
やはり、結果は青城が勝った
大地さん
「撤収ー!」
バスに乗り込めば、皆寝静まってしまった
私と、清水様と、繋心、武田先生をおいて
武田先生
「……静かですねぇ……」
繋心
「2試合したしな
どっちもストレートで勝ったからまだマシだけど」
葵
「でも、強かったね」
繋心
「お前、起きてたのか」
葵
「うん」
武田先生
「あ、もしかして起こしちゃいましたか?」
葵
「いえ、ずっと起きてました
その……、眠れなくて……」
清水様
「もしかして、酔った?」
葵
「ああっ、大丈夫です
気になって眠れないだけなんでっ」
繋心
「青城か?」
葵
「うん」
武田先生
「強かったですもんね……
練習試合の時も」
皆が押し黙ってしまう
繋心
「明日以降も勝てば日に2試合な上相手は強くなっていく
毎回 気合入れ直さねぇとな」
武田先生
「ハイ……」
流れていく景色を横目で見ながら、前方から見えてくる烏野高校が目に留まった
堕ちた強豪と揶揄されてきた烏野
その汚名を覆すことが出来るのは、紛れもなく明日にかかっているような気がする
武田先生
「……さて
そろそろ皆を起こさないと……」