第30章 カウントダウンの中………
そして、保健室に行くもやはり養護の先生は帰ってしまっていた
月島
「だからいったでしょ
この前も帰ってたのに学習したら?」
さっきの今でこれですよ?
それでも保健室までついてきてくれている
体育館へ引き返す
くじいた足も痛みは引いて、結局何しに来たのやら
歩きながら、ある決心をする
葵
「試合まで、2週間だね」
月島
「そうだけど?」
それがどうしたというように返される
葵
「…………
試合、頑張ろうね」
月島
「………」
体育館に着いた
繋心
「足大丈夫か?」
葵
「へーきへーき!」
繋心
「ったく、もうすぐ試合だっつうのに怪我なんかすんじゃねーぞ」
葵
「わかってるよー」
そして、自主練も終わり皆が帰っていく
私は、まだ部室に居残っていた
カバンから筆箱とメモを取り出す
さらさらとそこに文字を書き付け目立つ場所ヘ置いた
葵
「しばらくバイバイ……」
名残惜しいけど、部室を後にした
帰りながら、電話をかける
相手は私の主治医
ーーーーープルルルルルッーーーーー
ピッーーーーー
先生
『もしもし?どうかした?』
葵
「あー、その痛んだよ」
先生
『やっぱり………
しばらくあんせ「ヤダ 明日から治す」
………言うと思ったよ』
はぁっ、と溜息をつかれる
先生
『わかった
明日からおいで』
葵
「ほーい
ありがとね」
先生
『いつもの事だろ』
ははっと2人笑って電話を切った