第30章 カウントダウンの中………
旭さん
「すごいなぁー………」
日向
「おおおお!!!」
影山
「(キラキラ)」
葵
「………ふぅっ」
汗をかく
この汗は冷や汗……
葵
「繋心、足痛むから保健室いってくる」
繋心
「おう」
体育館を後にした
その光景を見ていた1名が、葵の背中を見ていた
胸を抑えながら、歩を進める
葵
「これが、先生が言ってたことか……」
あの日、電話で告げられたことを思い出す
ーーーーーー
先生
『落ち着いて聞いてほしいんだけど
葵ちゃんの心臓に血栓が出来ているかもしれないんだ』
葵
「え………
そんな………」
先生
『この前の検査で気になってねーーー
もしかしたら、だからまだ決まったわけじゃないんだけど………
もし、胸に痛みがあったり、息苦しくなったりしたら、すぐに運動をやめて安静にするように』
葵
「……………っっ」
携帯を持つ手が震える
先生
「症状が出たら、すぐに連絡
君が入院出来るように部屋は開けてあるから
ーーーーわかった?」
葵
「……………」
先生
「………はぁっ
放っておいたら、死にかねないんだ
わかるよね?」
葵
「……………わかりました」
ーーーーーーーー
ほらね、やっぱり
大会、出られないんだーーー
目頭が熱くなって、同じ温度の涙がこぼれる