第30章 カウントダウンの中………
繋心
「葵ーーーー!!
ちょっとこっちこい!!」
葵
(………なんなんだ)
「うーーーッス」
繋心の元へ行くと、影山、日向、旭さんがいた
葵
「何?パシリならお断りなんだけど」
繋心
「俺はお前をパシらせたことねぇぞ!
あーー、まあ、それはさておきだな
お前、ちょっとバックアタックやって」
葵
(囮、天才セッター、エース………
音駒がやってたパイプかぁ)
ホワイトボードを見た
「いいよー」
私は、コートへ立つ
葵
「トスは、誰が上げてくれんの?」
繋心
「俺がやる」
葵
「おっけー
じゃ、いくよー」
そういいながら、助走するために後ろへ下がっていく
ボールを繋心へ上げたと同時に、私は助走する
ーーーーータッタッターーーーー
繋心がトスを上げたとき、ジャンプをしようと踏み切った
けどーーー
ーーーーーズキィッ!!ーーーーー
胸に強烈な痛みが襲った
葵
「!!ーーーっく!」
ーーーーードサッーーーーー
そのまま倒れてしまう
上げてもらったトスが虚しく近くに落ちた
繋心
「おい!?」
葵
「っ………あはは
ごめんごめん
足くじいた」
起き上がり、繋心に笑う
葵
「よし、もう一本!」
繋心
「お、おう」
同じように、トスを上げてもらい今度はアタックできた
が、
ぐにっ
着地で本当に足をひねってしまった