第29章 さあさあpartyの始まりだぜ?
騒ぎは終わり、大地さんが憤怒の形相で体育館を出て行くのが見えた
葵
(うわ〜……
激おこ通り越してる……←
あれは、怒られるな(´-ω-`))
とりあえず、体育館の陰に隠れて見守ることにした
大地さん
「お前らァァァァァァァ!!!」
ここまで聞こえてきた大地さん、怒りの叫び
こうなれば、どっちもかわいそうに見えてくる
2年生達は、サプライズで叱られ、すっかりしょげかえってうつむいていた
大地さん
「………お前ら、自分達のしたことわかってるのか?
全校生徒の前で、これだけのことをしでかしたということはだな………
もう、絶対負けるわけにはいかないってことだぞ!!」
怒号が続くと思いきや………
葵
(………確かにね クスッ
あの時は、期待なんかさせたらそれに応えなきゃって思ってたけど……
でも、結局は私も、あの応援のおかげで頑張ってこれたんだよね………
裏切りたくないからってのもあるけど
お礼の意味も込めて、勝つんだね………)
長らくバレーをしていて、今やっとわかったよ
お父さん、お母さん―
改めて、私、頑張るねーーー
日向
「あ!!津田みっけ!!」
ズルズルと日向に引きずられていく
影山も
蛍は山口に引きずられて……
部員全員が集まっていつもの号令
これが終われば、もうすぐインハイ予選
「烏野………ファイッ!!」
「オオーッス!!」
大会目指して、羽を広げ始めた烏たちの声は、5月の風に乗って、高く舞い上がった