第29章 さあさあpartyの始まりだぜ?
月島
「………なんでいんの」
蛍は、相当めんどくさいらしく影山のように眉間にシワを寄せていた
しかし、そんな強面は片手のリンゴジュースのパックで感じさせられなかった
葵
「リンゴジュースww
以外だな」
月島
「どこがだよ
だいたい、君は何も言われてないんでしょ
かわってよ」
葵
「変わるのはムリ
ただ様子見に来ただけだし」
じゃーね、と言って帰ろうとしたら
ーーーーーガシッーーーーー
葵
「?」
進まない、と思って振り返れば
蛍に腕を掴まれていた
月島
「じゃあ君は道連れね」
葵
「は!?
ちょ、ちょちょちょ!!」
ズルズル引きずられて、私は捕まってしまった
言葉も交わさず校舎裏の部室棟にやってきた
相変わらず、私の腕は蛍に掴まれたまま
チアリーダー部の女子たちに山口がポンポンを貸してほしいと頼みに行った
葵
「なんで山口ばっかり行かせてんの」
月島
「めんどいし」
顔真っ赤にした山口が小走りで帰ってきた
葵
「ダメだった?」
山口
「うん
壮行式の時、使うって……」
もう、あてもない
蛍の眉間も戻らない
山口は疲れてるし
葵
「(´Д`)ハァ…
しゃーねーなー、僕も手伝うからポンポンは作ろう
後はスポットライトをどうするか……」
山口
「………それは、俺に任せてよ!
ツテがあるから!!」
月島&葵
「「ツテ………?」」