第29章 さあさあpartyの始まりだぜ?
翌日の昼休み
早くに食べ終わった影山が、そそくさと廊下へ出て行った
日向とこの時間で探し物を見つけるんだろう
葵
(うわ〜、暇だなあ………)
携帯にイヤホンをさして、音楽を流す
それでもやっぱり暇で……
葵
(体育館、開いてないかなあ………)
フラリと立ち上がれば、
女子
「津田君っ、次の現国でここの問題解かなきゃいけないんだけど……
わからなくって……
教えてくれないかな?///」
イヤホンの向こう側から呼び止められた
片耳だけイヤホンを外して聞いている
津田
「………なんで僕?」
女子
「津田君、文系かなりできるでしょ?
………ダメかな?」
葵
(どうせ暇してたし、いっか)
「いいよ」
またイスに腰掛けた
女子
「ほ、ほんと??///
ありがとぅっ!!」
葵
「そこの影山のイス持ってきて座りなよ」
そう言うと、その子は影山のイスを遠慮がちに持ってきて私の席の前で座る
葵
「で、問題は?」
女子
「ここなんだけどね……」
ポンッと指でさされた問題を見る
葵
「ああ………、これはこの辺りを読めば掴めるよ」
指でくるくるとその文章をさす
女子
「んー、
あっ!そっか
あ、ありがとっ!!///」
そそくさと影山のようにその女の子も去っていった
葵
(また暇になった………
様子、見に行こっかな♬)
そして、また立ち上がって教室をあとにした