第29章 さあさあpartyの始まりだぜ?
秘密のミーティングが終わって、1年そろって坂ノ下を後にする
2年生は、まだ自販機の前で何か話し合っていた
日向
「こういう指令みたいなの、なんかドキドキするな!がんばろうな!な!」
はしゃぐ日向に影山は背中を叩かれる
眉間のしわがいっそう深くなった
月島
「こんなの、面倒くさいだけでしょ」
山口
「そうだよ俺だっていろいろ用事があるのにさ
ね、ツッキー!」
月島
「あっそ」
そのまま帰ろうとした蛍の肩を誰かが叩いた
縁下さんだった
蛍はちょっと驚いたような顔をした
月島
「なんですか?」
縁下さん
「馬鹿馬鹿しいと思うかもしれないけど……、あいつらの後輩になったのが運のツキたと思ってさ」
そう言い残して田中さん達の後を追っかけていった
その後ろ姿が、なんとなく、疲れているかのように見える
葵
(そりゃそうか………
あんな人達と同じ学年だもんなぁ……)
蛍でさえも、黙りこんでしまったほど
目は口程に物を言う
なんていうけど、
背は目程に物を語る
って感じだな←
造語ですよ( ー̀дー́ )
葵
「………指令……ねぇ……」ボソッ
暗闇の空へボソリと呟く