第29章 さあさあpartyの始まりだぜ?
「よーし、今日はおごるぞ」
放課後、部活が終わると大地さんがそう声をかけてくれた
葵
「! ホンt ムグっ!?」
後ろから手を回され、口を塞がれる
その張本人が
田中さん
田中さん
「おい!葵
お前、今日は用事があったんだろ?
サーセン、俺も、用事があるんで帰らせてもらいます」
そう言って、口を抑えながらズルズル引きずられていく
葵
「ムムムむんっ(田中さんっ
ムムッ、ムムッ!(死ぬっ、死ぬっ!」
西谷さん
「俺も、また今度!」
西谷さんも続き、他の人たちも適当な断りを入れて出てきた
葵
「ムーっ!
ムーっ!!!
ムムッ………むむむ、ムム………(もうっ………ムリだ、死ぬ………」
西谷さん
「おい龍!!
いつまで葵の口塞いでんだよ!!
死んじまうじゃねーか!!」
田中さん
「うぉっ!?
わりぃ!!忘れてた」
やっと口が開放される
葵
「ぷはっ………はぁっ、はぁっ
し、死ぬかと、思った……」
肺いっぱいに空気を吸い込む
一方の取り残されたら3年生達は……
東峰
「なんなんだ」
菅原
「めずらしい日もあるもんだな」
澤村
「………俺、後輩たちに嫌われてないよな?」