第29章 さあさあpartyの始まりだぜ?
田中さん
「さて、お前らに集まってもらったのは、言うまでもないッ!」
ダンッ、テーブルを叩けばテーブルクロスに
貼られた『さわぐな』の紙が揺れた
思わず1年部員全員が息を呑む
葵
「………
田中先輩、さわぐと怒られますよ?」
田中さん
「お、おう!
そうだな………
で、明後日の壮行式だが!
俺達、1、2年で大地さんの挨拶を盛り上げようと思ってる!」
控えめになったと思ったら、もう元通りに戻ってしまった……
月島
「盛り上げるのはいいですけど、なにやるんですか」
田中さん
「月島、その質問は想定済みだ( -`ω-)」
片手で制して、続ける
まるで、刑事ドラマのワンシーンだな(笑)
田中さん
「お前らは表に立たなくていい
ステージは俺達センパイに任せろ」
葵
「じゃあ、僕達何もすることないじゃないですか」
田中さん
「まあ、待て( ー̀дー́ )」
また片手で制される
田中さん
「お前らには、その代わりに裏方として探してもらいたい物がいくつかある」
日向
「探し物?」
メモを取り出した田中さんが答える
田中さん
「そうだな……
日向、影山はCDラジカセとメガホン
月島、山口はポンポンとスポットライトだ」
山口
「………ぽんぽん?」
首を傾げた山口に、西谷さんが両手を振り回しながら答える
西谷さん
「ほら、チアリーダー達が持ってるキラキラした丸いやつ」
山口
「ああ、あれかぁ……」
葵
「西谷さん、それはチアの真似ですか?」
西谷さん
「おう!」
葵
「……かわいいですね
って、僕は何するんですか」