第28章 知る人ぞ知る強敵は私の嫌いなあの方
―次の日―
いつものように誰よりも早くに着いて、練習する
葵
「そういや、白鳥沢から推薦きたのも………
若のせいか……
や、でも何で全く喋らない若に私のことがわかったの?
もしかして、お母さんか……?
仲いいもんなー、私達と違って」
日向&影山
「何が違うんだ?」
葵
「………え?
もしかして、音声に出てましたか?」
日向
「お前、私とか言っちゃって女みたいだぞ?」
葵
「(;・∀・)
つい、うっかりな
今読んでる本に男でも私っていう奴いるからかなー」
日向
「そうなのか
ま、いっか!
影山っ、トス!!」
影山
「わかってる!」
葵
(ふぅーっ
あやうく日向にバレるとこだった………)
次々にチームメイトが集まり、朝練が始まる
葵
(及川さんに………若……
及川さんはまだともかく、若にだけは会いたくないなーっ!)
私と、牛島 若利は一度会った事がある
幼い時にお母さんの試合を見に行った時に会ったのだ
あちらのお母様と私のお母さんは、何かと意気投合するらしく、結構仲がいい
その反面、私と若は仲が悪いのなんの……
その一度きりで、両者とも会おうとしなかった
事の発端は、やっぱりバレーで
言い争った後にそうなったのだ
もしインハイ予選勝ち進むときっと白鳥沢とあたるだろう
その時は、絶対に
勝ってやる
「ほらね、こんなでも勝てましたよ」って言ってやる