第28章 知る人ぞ知る強敵は私の嫌いなあの方
ーーーーーバァーン!!ーーーーー
武田先生
「皆 まだ居るー!?」
葵
(ビクウゥゥッッ
先生……心臓に悪いっすわ……)
武田先生
「遅くなってゴメン!
会議が長引いちゃって……
それで
出ました!!
IH予選の組合せ!!!」
一同
「!!!」
皆で渡された紙を覗きこむ
葵
(ぐぬぉおう
み、見えぬぅ………)
頑張ってつま先立ちでようやく見えた
西谷さん
「1回戦勝てば……
2回戦 伊達工も勝ち上がって来れば当たりますね」
月島
「ソレだけじゃないですよね
うちのブロックのシードに居るの
青葉城西ですよ」
葵
「!」
繋心
「おい
さっき言ったこと 忘れて無えよな」
大地さん
「―わかってます
目の前の一戦
絶対に獲ります」
部活が終わり、カバンに手をかけると携帯が光っているのに気がつく
イルミネーションから見て、不在着信のようだ
発信者を見ると
葵
(なんだ……
先生か)
病院の先生からだった
月島
「なにしてんの」
葵
「ん?」
山口
「帰るけど……」
葵
「ああ」
(後でかけ直せばいいか)
部員ぞろぞろ夜道を歩く
ーーーーープルルルルルッーーーーー
田中さん
「誰か携帯鳴ってねぇか?」
葵
「ああ、すみません
僕のです」
西谷さん
「なんだ葵!
彼女か!?」
葵
「違いますよっ」
発信者は
先程と同じ主治医からだった