第27章 happening!!
影山side
いきなり耳打ちで……
しかも、「影山」じゃなく
『飛雄』って………/////
やばい、何も言えねぇ………
絶対、今の俺の顔赤いな
くそ、外灯
照らすんじゃねーよボケッ
赤いのがバレちまうだろがよっ
―家に着いた
とりあえず、家におじゃまさせてもらう
津田をベッドの上に横たわせる
熱い息を吐きながら、苦しそうだ
俺が、代わってやれたらいいのに………
影山
「津田、何かして欲しいことないか??」
葵
「えと………
パジャマ…悪いけど持ってきてくれない?
それと、 体温計も、……」
熱のせいか、彼女の瞳がうるんでいる
顔も赤いし…………
誘ってるようにしか見えねぇ!!
飛びかけの理性をなんとかとどめながら、彼女の願いを聞いてやる
影山
(氷枕とか言わなかったけど、いるよな?
それと、冷えぴたと………)
腕に抱えながらベッドに戻ると、津田が少し目を見開く
葵
「気をきかせて………ごめんね?
ありがと……」
ふにゃりとした笑顔がまた俺を攻撃する
影山
(あー!!ボケッ
そんな顔するなよっ///)
気を取り直し
影山
「ほら、氷枕
頭、あげれるか?」
………さすがにきついよな
彼女が答える前に頭を優しく持って、軽くあげる
その隙間に氷枕を滑りこませてから、その上に静かに降ろす
葵
「ごめんね……ありがと」
影山
「いちいち謝んな」