第27章 happening!!
葵
「飛雄、遅くなるから、もういいよ……
私、だいじょぶ、」
途絶え途絶えでやっと言い切る
影山は、真剣に最後まで聞いてくれた
影山
「は!?
病人1人放っていけるかっボゲっ
俺はずっと看てるからな」
葵
「その気持ちは、ありがたいんですけどね?
影山君、明日も学校あるんですよ??
どう、するんですか(笑)」
あっそーか、というような顔をする影山
影山
「なら、お前が寝付くまで側にいる」
葵
「でも、それじゃ「いる」
……………わかった」
どうやら意地でもいるみたい
葵
「じゃあ、スペアのキー、貸すから……
出る時、鍵かけてね………」
影山
「わかった」
しかしまあ、人に見られながら寝るのも寝づらくて…………
ずっと目が開いたまま
影山
「つらいのか?」
私はフルフルと首を振った
すると、影山の手が私の目に覆いかぶさった
それに伴って、目が閉じる
影山
「目、瞑らなきゃ寝れねぇだろ」
その言葉を聞いてから、私は眠りに落ちた
影山side
影山
(寝た……よな?)
熱い吐息を吐きながら、眠る彼女
たまに、苦しいのか唸っている
そんな病人を前にしても関わらず俺は………
(理性………収まれボゲっ)
自分と格闘していた
俺は、こいつが好きだ
最近、自分の中にある想いに気がついた
思えば、テレビで彼女を見た時から好きだったかもしれない