第27章 happening!!
影山の背中に乗っかりながら、暗い夜道を自分の家へ案内する
葵
「影山、次の角、ひだり……」
影山
「わかった」
葵
「影山、重くない?」
影山の背に全体重預けてるし、荷物まで持ってもらってる
大丈夫かな?
影山
「大丈夫だ
俺の心配より、自分の心配しろ」
葵
「そう………だね
体調崩すなんて、不覚……」
影山が急に歩みを止める
葵
「どうし「でも、そんだけ頑張ってるんだろ」
影山が肩越しに私の目を見て言い放つ
うつしちゃいけないと思って少し体を遠ざけた
影山
「体調崩しちまう程、頑張ってるんだよな……
すげえと思う………
でも、頑張り過ぎなのもよくねぇよ……」
いつもより不機嫌な顔をして言う影山
また前を向いて歩き出した
葵
(心配してくれてる………んだよね?)
また、背中に体を預ける
顔の横には、影山の耳がある
葵
「……かげや………飛雄、ありがとう……」
耳打ちでそう言った
でも、影山から返事はなかったけど
その代わりなのか、耳を真っ赤にさせていた