第20章 5月5日
1時間後
日向
「………ノド乾いたーっ!!」
葵
「ふぅー」
大地さん
「えーと……」
大地さんはキョロキョロ辺りを見渡す
たぶん、清水様を探しているのだろう
大地さん
「そうか……清水はいないから……ん?」
なぜか、おそるおそる振り向く大地さん
私もつられて振り向く
そこには、息を切らしつつも満面の笑みを浮かべた2人
そう、田中さんと西谷さん…
目をキラキラさせて、猛アピール
大地さんは、視線を元に戻した
月島
「……なんか、ヤダ」
菅原さん
「まあ、口にいれるものだからね……」
しかしまあ、残り半日何も飲まずというわけにはいかないので……
大地さん
「……ああ、すまん
さっきドリンク作ってたよな、あれ持ってきてくれるか?」
意を決したキャプテンが振り返り、2人のマネさんに言う
葵
(………怖いなぁ)
いつものボトルは今日は禍々しいものにみえる
田中さん
「田中特製ドリンク!!
ささ!飲んでくれーっ!!」
大地さん
「と、特製……?」
西谷さん
「なーに言ってんだ、龍
ただのスポーツドリンクじゃねーか!!」
田中さん
「気分だよ、気分!!」
ケタケタ笑う2人
大地さん
「ハ、ハハ………
脅かすなよ、お前ら……」
日向
「おれ、すっごいノド乾いてたんだー!!」ゴクゴクゴク
みんなが日向を注目する
日向
「……んぐっ??」
「うううっ、ううううううううっっ!!」
日向の顔は青ざめ、口を抑えてそのままトイレへゴールイン
葵
「やっぱり……」
大地さん
「お前ら、これ、何入れたんだ?」