第19章 はじめてのおつかい
少し遅れて入って行くと中では何やら………
田中さん
「……お、おい、俺の牛タンマヨおにぎりはどうした?」
腹をすかせた田中さんは、もう目が血走っている
葵
「坂ノ下、閉まってたんで」
田中さん
「………で?」
葵&影山
「え?」
2人同時に首を傾げた
田中さん
「え、じゃないだろ!!
何も買わずに帰って来たのかよっ!!」
葵
「坂ノ下閉まってたんで」
影山に同意を求めるように、目配せする
影山
「あ、ウス」
田中さん
「聞いたよっ!
それ、聞いた!!
はぁーーっ、お前ら二人揃ってはじめてのおつかいかよ…………」
菅原さん
「まあまあ、田中もそんなに言うなよ、な?」
葵
(菅原さんっ!!
輝いてみえますっ!!(泣))
月島
「僕、お腹空いちゃったなー」
わざとなのか、本気なのか分からないけど、気だるくそう言い放つ
影山がとなりで「あ……」と言う
なんか、顔色が変わりだしたんですけど……
大丈夫ですか?
葵
「どうしたの」
西谷
「嶋田マートなら、開いてんじゃねーか?」
葵
(シマダマート?)
どこ、それww
影山
「ウス、行ってきます
……あ、先輩、注文もう一回いいですか?」
田中さんが、『先輩』ワードで機嫌が直る
単純だ………
そして、みんなは注文をさっきのとは違い、変えたり追加したりする
隣の影山の顔が、それを聞くたびにどんどんこわばっていく
葵
「悪いけど、僕、眠たいから寝る」
影山
「!?」
葵
「がんば☆」ニッ