第18章 2人の決断
―町内会チームと戦った日―
私は、その日の全授業を休んで県内の大きい病院に来ていた
定期検診だ
私の病気………心筋症というものだ
小さい頃に患って、それからずっと薬と定期検診
幸い、成長してからは重くなくなったし、今のように運動もできる
ただ、量が多いので定期検診の回数は増えたけど(笑)
薬も絶対飲んでいかないといけない
このさき、ずっと
ただ、私の難点
そう、忘れっぽい
覚えるのも早いが忘れるのも早い
薬はちゃんと飲んでいる(つもり)
うん。
なのに、この日―
主治医
「葵ちゃん、薬飲むの忘れてないよね?」
葵
「え、ええまあ」ヘロリ
主治医
「正直に言うと?(^^)」
こ、怖いッス!!
葵
「たまに、忘れちゃいます」(汗)
主治医
「はぁ………ちゃんと飲まなきゃダメだって言ってるだろ?
それが癖になって、ずっと忘れてしまうよ?
そうなったら、わかってるよね??」
葵
「………はい」
最近、薬を抜くせいか発作が起きやすい
主治医
「そんなだと、親御さんにも言うし
ドクターストップかけるからね??」ニコー
葵
「そっ!それだけはっ………!!」
主治医
「だったらちゃんと飲むんだ」
先生は私の頭に手をおいて
「本来なら、軽くなけりゃこの運動量もダメなんだよ
だけど、君は大きくなってもちゃんと飲んできたから今があるんだ
それを自分で壊すような真似はしてはいけない
わかったね?」
葵
「……はい」