第17章 迷子の雛ガラス
葵
「陸上だったらファールだよ………」
月島
「失格でもいいんじゃない?」
山口
「あの2人、やる気満々(笑)」
葵
「はぁ………
とりあえず、ペース上げるから
じゃあ」
前の3年生に追いつく
葵
「あの、前の2人、追いかけますね」
大地さん
「おう、頼む」
日向と影山に追いつく為に走った
菅原
「津田速いなー」
東峰
「あれかな?陸上とかやってたのかなあ」
澤村
「いや、昔からバレーしてるって聞いたぞ」
田中
「あいつ、なんなんスカ………」
西谷
「さすが俺のお気に入りだぜ!」
「うぉぉぉおーーー!!!」
前方から雄叫びが聞こえる
聞き慣れた声
日向だ
しかし、プツンとその声は消えた
不思議に思って走って行くと、うろちょろしている影山がいた
葵
「どうしたの?」
影山
「日向が……ハァッ
消えた」
葵
「え?神隠し??」
影山
「そんなことないだろ……
一瞬俺の前走ったと思ったら急に消えたんだ」
葵
「じゃあ、やっぱり神隠しなんじゃ……」
影山
「迷子だろ!?どう考えても!!」
葵
「迷子かあ〜
納得(´-ω-`)」
「とりあえず、探してくるよ」
影山
「え?あっ………て、行ってしまった
つか、早ww!!」
大地さん
「あれ?……ハアッ、ハアッ
日向と津田は?」
影山
「日向はたぶん、道を外れたんじゃないかと……」
一同
「はァっ!?」
菅原さん
「で、津田も?」
影山
「津田は日向を探しに行きました」
一同
「えぇ!?」
開始早々20分
日向失踪により、ロードワーク一時中断