• テキストサイズ

チイサナイキ

第6章 声


『大きな力は恐れられたんだよ……存在を知った人間から。』

『ふざけてやがる…』

男の眉間にシワが寄った。

『ああ、まったくだ。』

『力持ってるからってなんだってんだ!!』

男は何かを知っているように叫ぶ。

『落ち着きな。…虎の方には陰の気が、女の子には陽の気が入ってる。それは確かにあの世界を滅ぼしえる。』

女は男をそうたしなめる。

『でもあいつらはしらねぇだろ!知ってても世界壊したりしねぇだろーが!!』

さらに吠える男。

『………それでもあの世界の連中はあの子たちを閉じ込めることを選んだ。』

女は悲しそうにつぶやく。

『っなぁ…、なんとかできるだろお前なら!』

『ああ、わたしも納得いかないからね』






女はニコリと笑った。
/ 34ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp