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チイサナイキ

第5章 第四の日





ーおちつけ…椎菜ー


そんな声が聞こえた気がする。


『いやぁっ!!お願い!!』

けれど頭が混乱している椎菜にはその言葉は届かなかった。


ー椎菜。ー



ー椎菜!ー


だれかが椎菜の名前を強く呼んだ。

『ひぅ…っ…ぐすっ…』



ーおちつけ、おれがいる。椎菜ー

『だれ…っ』

ーお前の目の前にいるだろうー



椎菜の目の前にいるのは虎だけ…

『とら…さん……っ?』

ーおれだー

虎がしゃべっている…いや、頭の中に直接話しかけているようだ。
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