• テキストサイズ

側にいてください。

第11章 そんなこと関係ないって







「あはは(笑)…んふ(笑)(笑)」



「なんか、いいことあった?」






こんなに優しい大野の声に、


大野の目に、空気に、


なんでもっと早く気付かなかったんだろう。






「大野、あたしね?」



「うん。」



「ぜーんぶ吹っ飛んだ(笑)」



「……そっか(笑)」



「うん!」






よしよしって

よかったねって




少ない言葉でも、

もう大野には伝わったんだね。






「……でもなんで、おめぇここにいんだ?」



「あ!そうだっ!」



「ん?」



「大野!今日からさ、
一緒に帰ろう。」



「いつも帰ってんじゃん(笑)」



「一緒に、帰ろう。」



「うん(笑)喜んで。」



「もう、約束したからね!」



「うん(笑)」



「何があっても、一緒に帰るからね!」



「うん(笑)」



「だから、しっかり授業も受けれるね、
大野。」



「…………!?」



「あたし、約束は守るよ?
だから、受けれるね。」



「しょーちゃんか。」



「あたしが、そうしたいの。」



「ほんと、逃げねぇ?」



「逃げねぇ!(笑)」



「……分かった(笑)んふふ(笑)」





本当、かわいいなぁって

なでなでしてくれる大野の手が

なんか、すごい愛しくて



さとしじゃなくて、

大野がちゃんとすきだって



幸せだって思った。
/ 110ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp