第10章 あたしの想いはあなたじゃなくて
Yuiha-side
3時間目の移動教室。
「………………はぁ~」
結愛「ゆいぱ最近溜め息多くない?(笑)」
結局、あれ以上師匠は何も言ってくれなかった。
後は自分で考えなさいって。
もー、分かんないから聞いてんのにさ!バカ師匠!
「はぁーーーーー」
結愛「また(笑)」
翔「ゆいはちゃん!」
「あ、しょーちゃん!!」
翔「やっと見っけた~」
「久しぶりですですね(笑)
あれ?大野は?」
翔「俺、いっつもあの人といる訳じゃ
ないんですけど(笑)」
「んふふ(笑)それもそーですね。」
大野を探してしまうのは、
もうすっかりあたしの癖になっていた。
翔「あはは(笑)
大野さんのこと、好き?」
そりゃ、
「もー、大好きです!(笑)」
翔「うわ(笑)これだよ(笑)
ね、どーおもう?」
しょーちゃんにいきなり話を振られた
結愛は、ちょっとびっくりしてたけど、
すぐに笑顔になった。
結愛「ほんと、参っちゃいますよね(笑)
知ってます?ゆいぱの待ち受け」
「ばか!それ言わんでいい!」
翔「なになに~?」
「何でもないです!!」
ニヤニヤ笑うしょーちゃんは
多分もう分かってるんだと思う。
翔「大野さんなんだ、待ち受け(笑)」
ほら、やっぱり。
「大野には内緒にしてくださいね?」
翔「んはは(笑)
りょーかいでーす。」
「絶対ですからね!
それじゃ!いこ、結愛」
翔「あ、待って!」
恥ずかしくなって逃げようと思ったのに
しょーちゃんは私達を呼び止めた。
「なんですか?」