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側にいてください。

第10章 あたしの想いはあなたじゃなくて






和「それは、似てるから?」



「分からない。」



和「そっか。」



「ねー師匠、
あたし、どうしたらいい?」




そー聞くと、師匠は
パタリとゲームを閉じて
体育座りするあたしと
目線を合わせるように、
私の前に座った。




和「さとしは、どこにいるの?」



「分からない。」



和「そっか。」



「うん。」



和「大野は、どこにいるの?」



「すぐ近く。」



和「んふふ(笑)分かってんじゃん。」



「え?」



和「心配しなくても、
ゆいはの気持ちは大野にもあるよ。」



「え?」



和「他の女の子と大野が仲良くしてたら
どう思う?」



「友達いっぱいだなっておもう。」



和「友達じゃいかもよ?」



「友達だよ。」



和「なんで?」



「だって大野は、」



和「大野は?」



「あたしのこと裏切ったりしないもん。」



和「分かんないよ?」



「分かるよ」



和「なんで?」



「分かんない。」



和「それだけ大野はゆいはを想ってる。」



「え?」



和「ゆいはがそんなに信頼できるほどの、
想いが伝わるんでしょ?」



「うん。」



和「だったらもらっときな。」



「でも、」



和「でも?」



「もらうだけって、
それでいいの?」




和「受け取らないで、
あたしには好きな人がいるからって
それでポイってできるほどの想いなの?」



「出来ないから困ってんじゃん!」



和「だったら答えは1つでしょ?」



「え?」



和「ちゃんと大野と向き合え。」



「向き合う?」



和「ゆいはが思ってること全部、
大野に話してあげなさい。」
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