第9章 そんなふうに想われても
次の日も、また、次の日も、
そのまた次の日も、
今日だって、
智「ゆいは」
「大野!早っ!
何、最近早すぎでしょ。」
智「んふふ~
コツを掴んだのさっ」
「……ちょっと悔しい。」
智「んふ(笑)
ほら、行こ?」
「はーい。」
大野があたしより早く昇降口にいる。
何故だ。
何故なんだ。
早帰り選手権の
トップに君臨し続けてきたこの私が、
何故負けるんだああああ(1人でやってろ)
智「ゆいは、落ち込みすぎ(笑)」
「だ、だって」
智「んふふ(フニャ)」
……うっ//
かーわーいーいー
、なんか
いつも送ってもらって、
申し訳ないな。
……あ。
「大野!」
智「ん?」
「今日はあたしが大野送ってく!」
智「んは、いーよ(笑)
気にすんな(フニャ)」
そーやって頭を撫でる大野。
「…………///」
くぅうううう!!
そーすりゃ何でも言うこと聞くと思ってるのか!
こんにゃろ!(←心が揺れてる)
今日は絶対送ってく!!!
智「ありがとな?(フニャ)」
「……う、うん//」
…………って!
ばかあああ!!!
こーなったら、私も。
「……でも、」
智「ん?」
「あたし、大野くんの家に、
行きたいな?♥(上目遣い)
(大野の手ギューからのプラプラ)」
智「………………うっ、!!!//////」
「だめ、だよね……(ショボン)(手の力弱める)」
智「…………ギュッ、駄目じゃない。行こう。
行きましょう。こっちです。はい。
(顔真っ赤)(手足一緒)」
やりぃ!(笑)
師匠に弟子入りしといてよかったっす(涙)