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側にいてください。

第9章 そんなふうに想われても









正門の前に立ってる大野。










「…………な、んで」






智「んふふ(笑)
今日は、おいらの、勝ちだね(フニャ)」








なんで、、








いつも追いかけてくるので精一杯のくせに






ーー"おめぇ、なんでそんなはえぇんだ?"





困った顔して笑ったくせに。






智「あれ?今日は飛びついてこねぇの?(笑)」









何でこんなときに限って




待ってるのよ








ゆいは「………………」






泣いちゃだめ。



大野の前で


泣いちゃだめなの。



だめなの、




だめ、、なの






「…………」




耐えろ。


耐えろ。




智「ゆいはが飛びついてこねぇなら、
おいらが代わりに飛び付いちゃう(笑)」





………………ギューー






え、、、






それは、一瞬で、



私は大野の腕の中。



本当にすっぽりはまるそこは、

顔を押さえつけられて苦しい筈なのに

なんだか安心した。











智「いいよ。
おいら、見てねぇから。
泣いて、いいよ。」






その言葉を合図に


一気に涙があふれでた。





どうして、こんなに優しいんだろう。







「…………ぅぅ………………」






どうして、大野は、こんなに優しいの?



抱きついて来たのだって、



私が泣くのを隠す為、でしょ?






早く、早く泣き止まなくちゃ




そうおもうたび



私の頭を優しく撫でる大野の手に





また、涙が溢れた。





なにも言わない大野の優しさに、





胸が痛くなった。
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