第9章 そんなふうに想われても
キーンコーンカーンコーン~♪
今日はなんにも考えられなくて
気づいたらもう下校の時間。
「みんなばいばーい。」
上の空のままとぼとぼ歩く。
雅「ねぇやっぱゆいはちゃんおかしいよ」
結愛「やっぱり、そーおもうよね」
二人の会話が聞こえない訳じゃなかった。
でも、心には届かなくて。
みんなより一足先に着いた下駄箱
これもいつも通り。
いつもなら、
大野の足音がここら辺で聞こえてくる。
でも、今日はそれが聞こえない。
どうしたんだろう
そうおもう反面、
「はぁ、、」
どこかでほっとしてる自分がいた。
今日は、
大野に会いたくない。
大野に会ったら、
傷つけちゃうんじゃないかって。
今更なのもいいとこだけど、
こんな中途半端な気持ちで
大野と向き合える自信がないんだ。
そう、思ってたのに……
大「ゆいは、(フニャ)」