第7章 こんな気持ち分かって欲しいのだから
智「……!//いや、いい//
それは、いい//」
なんでよ、
「あたしだって大野捕まえとくー」
ギューーーーーー
組んでる腕に力を加える。
智「おっ、まじ///
お前そーゆーこと簡単にゆうな!//
勘違いしちゃうでしょ。」
勘違いって、何よ。
「何を?」
智「ゆいはが、おいらんこと好きだって
勘違い。」
……なにそれ。
どうしてあたしの好きは、
伝わらないのかな。
大野からはいっぱい
嬉しい気持ちとか
ドキドキすることとか
くすぐったくなったりとか
いっぱいいっぱい、
どうしてそんなふうに
悲しそうに笑うの?
どうやったら、
貰った分をかえせるの?
「もう、知らない。」
智「……え、ゆいはっ、」
大野から逃げるように
歩き出した。
智「…ゆいはっ、」
「あ、まほ~」
まほ「おっ!ゆいはじゃん!」
「おはよ~!」
まほ「おはよ!ね、一緒にいこっ」
……チラッと大野を振り返ると、
やっぱり悲しそうな顔をしてて。
「…あたしといて楽しくないなら
捕まえるなんて言わなきゃいいのに。」
まほ「……え?」
「んーん!いや、何でもない(笑)
よーし、まほと登校デート~♥」
まほ「なにそれ(笑)
初めて聞いたわ(笑)」
大野にも、
あたし、
ふられちゃうのかな