第1章 進撃の巨人/恋愛/エレン
「…そう、私は…想いが残って成仏できない幽霊…。」
「なんだ、その想いってのは…?」
「恋…、恋がしたいって思ってたの…、偽物なんかじゃない、本物の…。」
「…本物…。」
「…私は、エレン…貴方に会って、いろいろなことを知ったの…。人の暖かさ、ぬくもり、そして…人を愛するということ…。私は、貴方のことが好き…!あなたが他の者になんと言われようとも…!!」
「俺もだよ。俺もゼーレが好きだ
俺なんかが言っていいのかわかんねぇけどな…」
私だけが思っている気持ちだと思っていた・・・。
・・・でも、エレンも私のことを好きでいてくれたの?
「…エレンも私の事好きなの…?
好きになってくれるの…?」
「元から、お前のことが好きなんだよ!
初めて会った時から…!」
嬉しい・・・。
・・・ますます、離れるのが辛くなる・・・。
でも、これは避けられないもの・・・
「ありがとう…♪
…最後にその言葉が聞けて嬉しかった…!」
「え、最後、最後って…!?」
「私はこの世にとどまる心残りが消えてしまったの…。
だから、今日で貴方とも会えるのは最後…、毎日会えるっていったのに、ごめんなさい…でも、最後にひとつだけお願いしてもいい…?」
本当は、違う事・・・エレンと一緒にもっといたい・・・、でもそれは叶うことはない・・・
「俺にできることならなんだっていってくれ!」
「…私の代わりに外の世界を見て欲しいの…。
誰にも支配されることのない、平和な外の世界を…。」
そして、私は別れの言葉を言う・・・。
「…じゃあ、さようなら…」
sideエレン
彼女は初めてあった時の可愛らしく、美しい笑顔で泣きながら消えようとした…。
その時、俺は彼女の手を掴み体を引き寄せ唇にキスをした・・・。
彼女は驚いたが、最後はまた同じ笑顔に戻り消えていった・・・。