第2章 start
「おまえがアキだな」
「え、うん」
リボーンが私に背を向けたまま話しかけてきた。
私の姿はまだ見てないのに、どうしてわかったんだろ……?
ってかいい加減兄さんから銃口反らしてあげなよ、可哀想でしょ。
「アキっ!助けて!」
妹に助けを求める兄って……かなり情けないよ兄さん。
まあでも命の危機だったら誰彼構わず助けを求めたくもなるか。
「えっと……君、名前は?」
一応リボーンとは初対面だし、知っていたら不審がられるからね。
「オレはリボーン、ツナのかてきょーだ」
「かてきょー……家庭教師のことか。
見たところ赤ん坊のようだけど、勉強なんて教えられるの?」
「オレに不可能はねーぞ」
リボーン……いや、リボーン君が言うと、妙に説得力があるのはなぜだろう。