第3章 想い人
「こんにちは」
もう一つ聞こえてきた、リボーン君の声とは別の、女の子の声。
咄嗟に振り向くと、そこには並盛中の制服を着た女の子が。
ってか何この美少女。え、本当に可愛い。もしかしてこの人……、
「ここツナ君ちだったんだね。おじゃまします」
「きょ! !京子ちゃん! !?」
やっぱりこの人が笹川京子さん……兄さんの想い人か。
確かにこんなに可愛ければ好きにもなってしまうか……。
しかもこんな情けない姿を好きな人に見られて……兄さん可哀想。
「……リボーン君、まずは兄さんを助けてあげてよ」
これ以上醜態を晒すのは可哀想過ぎる。
「じゃあ兄さん、何かあったら呼んでね。助けに来るから」
「ツナ君。この子、ツナ君の妹なの?」
「あ、うん。アキっていうんだ」
「そうなんだ!私は京子。よろしくね、アキちゃん」
「あ、はい。よろしくお願いします……」
……何をよろしくすればいいのだろうか。