第3章 破壊欲望
『•••なんだよアーダルベルト•••』
『••••••』
薄暗い日光の入らない部屋の中でヘルマンを床に押し倒す。俺はこの瞬間からたまらない快感におそわれる。
ヘルマンはこの時何を思っているのだろう。どうにか逃げること?それとも嬉しいけど素直に嬉しいと言えない複雑な気持ち?
答えは後者だろう。
俺とヤれて嬉しいに決まっている。そうだよなヘルマン?
『•••助け•••』
『助けて?何を言ってるんだよ。俺とヤれて嬉しいだろ。大丈夫、鍵を閉めたから邪魔なんてされない。ヘルマンはただ床に寝ててくれればいいんだ•••』
『••••••』
黙っている時にすかさずキスをする。抵抗するようなら窒息死させようか?と思ったがそれではつまらないと考え直した。
(どうせなら壊せるだけ壊そうか?)
『•••グフ•••』
ヘルマンが苦しそうしながら手を俺の胸に叩きつけた。俺はゆっくりと唇を離した。ヘルマンとの間に銀色の糸ができた後、ヘルマンの口に落ちていった。
『•••ハァ•••ハァ•••やめろ•••』
『やめろって言っているわりには抵抗しないんだな•••』
『••••••』
ヘルマンは特に答えず軍帽を深くかぶり顔を背けた。
(つまらねぇ、あぁ•••そうだ•••)
俺はポケットからいつもヘルマンに使うため持っていた媚薬を出した。
とても強い媚薬で、どんなやつでも淫乱になるいい薬だ。