第2章 性欲処理
『最近いいオカズねぇなぁ』
ある日曜日の午後、アーダルベルトはイライラしていた。
イライラするアーダルベルトは始めて見るので俺はアーダルベルトの近くで本を読んでいた。
イライラしていたアーダルベルトだが、何か思いついたのか急に俺のほうを見た。
アーダルベルトの赤い目はいっそう赤くなっていた。
『ちょうどいい性欲処理機があるじゃねぇか』
アーダルベルトは妖しく笑いながら俺の後ろのほうに来た。
後ろに来ると同時にキスをされながらお姫様抱っこをされる。
『ど、どこにつれていく気だ!アーダルベルト』
『ベットだよ、決まってんだろ。お前は今から俺の性欲処理につきあってもらうからな』
『そんな勝手なことを言われてもこちらが困る』
『••••••』
『は、離せ アーダルベルト』
いくら抵抗しても俺の身が自由になることはなく、俺はベットに放り出された。
『•••クソ!』
俺はとっさに拳銃を取り出した。あまりアーダルベルトに拳銃を向けたくはないが犯されないためだ。
しかしアーダルベルトは少しも動揺しないどころか、笑いながらこの状況を楽しんでいた。
『これは面白い。俺の世界でも戦地で俺に殺されようとした奴は皆俺に拳銃を向けたよ。ヘルマンもそうするとは思わなかったよ。でもなヘルマン••••••そんなものが役に立つと思うの?』
そう言うとアーダルベルトは軍服から棒を取り出し俺の手に強く打ちつけた。
『•••ウッ!』
強く打ちつけられた痛みに耐えきれず拳銃を落としてしまった。