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単なる軍人の日常part2

第7章 宿泊時のお約束


『あぁ、腹減った。』
『ほら、ホテル行きのバスが来るまで後5分。頑張れ。』
『ein Bus führen Sie früh aus--.(バス早くしろよ)』

時刻はもう午後5時。太陽が低くなり、辺りを赤く染める。俺達の影には三つの大きなお土産袋があった。

『少し買いすぎたな•••』

アーダルベルトがうつむきながら言った。

俺たちは元々お土産を買う店は一店だけと決めていたが、アーダルベルトが次から次へと気になる店にいってしまいお土産が多くなってしまった。

(お土産袋の三つのうち二つはアーダルベルトのかったものだもんなぁ•••)
『ハァ•••』

アーダルベルトが大きなため息をつく。なんとか慰めようと試みる。

『買ってしまったものは仕方が無い。パラレルワールドの人達に買ったと思えばいいんじゃないか?』
『そうか?••••••そうだな!』

アーダルベルトの顔がパァッと明るくなった。よかった。

••••••••••••••••••••

『あっ、バスが来たぞ。』
『おう、やっと来やがったか。』

いつの間にか五分過ぎていたようだ。バスが俺達がいるバス停に止まる。そのバスに乗って俺たちは今夜泊まる旅館に行く。

(旅館は山の奥にあるからいくらなんでもオスヴァルトの兵はこれないだろう。このバスは旅館に向かう今日最後のバスだし、旅館のことはアーダルベルトにも今日まで内緒にしていたし、それに•••)

バスの中は俺たち以外誰も乗っていなかった。バスの後ろに何故かあった大きなダンボールも調べたが誰もいなかった。

『••••••計画通り•••』
『ん?何かいったか?』
『いや、なんでもない。』

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