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赤「僕の婚約者だ」貴「違う!」キセキ+桃「婚約者!?」

第11章 赤い髪の子


赤司side
台所でコーヒーを入れているとソファで寝ていた唯が起きた。すると
貴女「征…征十郎…征十郎…」

ソファに座りポツリポツリと呟きながらキョロキョロと僕を探している様子の唯。
赤「どうしたんだい?」
と唯のところに行く。
隣に腰をかけた。

貴女「征…!征…!」
といきなり飛びつく。
赤「わっ!ちょっ」
本当に何があったんだ。唯は今にも泣きそうだ。

貴女「もう嫌だ」
赤「嫌?」
貴女「嫌助けて…あの子は今…どこにいるの」
赤「あの子?」
あの子とは誰だ?

赤「あの子ってどんな子?」
貴女「優しくて…温かい子…征十郎に似てる赤い髪の子。どこにいるの?やっぱりもう会えないのかな…?」
赤「さぁどうだろうね?今日はもうゆっくり休んでくれ」

赤い髪の子…
僕は昔君にあったことがあるんだよ。
知ってるかい?

僕が中一の時だったかな?
学校帰りにあの公園で僕達は出会ったんだ。


夢…
貴女side
貴女「きゃっ!」
水をかけられた。体びしょびしょ…なんて言い訳しようかな…。

こんな毎日が続いた。
そう、いじめだ。もう私は自殺したい気分だった。
だから、自殺をしようと思い近くの公園に来た。計画を練っていなかったので、とりあえずカッターそうだなーどこにしようかな…

貴女「手首にしよう…」
意を決して刃を手首に当てると…
?「やめろ。そんなことをして何になる。」
と私の手を止める。

貴女「離して私はもう疲れたの」
そこには赤髪の男の子がいた。私と同じ年くらいだろうか?
貴女「馴れ馴れしくしないで貴方に何が分かるの?」
赤「分からないさ、だけど自分の命を軽く投げ捨てるな」
睨みつけられた。とても気迫があって逆らえない。本能的にそう思った。

赤「何故その行動に出たのか大体はつく、いじめだろ」
貴女「!」
びっくりした。簡単に当ててしまうんだから。
でも考えてみれば分かることか…

赤「無理をするな。見てれば分かる。
どうして無理をするんだ?無理をして涙を堪えるな
泣きたいのなら泣けばいい」
馬鹿…そんなこと言われたら…

貴女「ひっくひっく…初対面の癖にいきなり来て馴れ馴れしくして…」
ぎゅう

貴女「!」
赤「ダメかい?止めたくて来たんだよ」
貴女「本当によくやるよ初対面で」
彼は微笑み。「そうだね」と答えた。
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