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赤「僕の婚約者だ」貴「違う!」キセキ+桃「婚約者!?」

第11章 赤い髪の子


貴女side
それからたまに学校の帰り道にすれ違うことがあったそれだけで私は嬉しかった。
乗り越えられた。

中学三年生の卒業式が終わった後、いつもすれ違う公園の前で貴方を待っていた。
まだ名前も知らない貴方を…今日気持ちを伝えよう。

“ありがとう”

ってけれどいくら時間が経っても貴方は来なかった。
私は諦めて家に帰った。

それから私は都内の都立の高校に進学した。

赤司side
赤「待っていてくれ、すぐ戻る。」
運転手「ですが…!」
運転手を無視して公園に向かう。
もう一度会いたくて…
推薦で京都に行くことになりしばらくは会えない。
だから最後に会いたかった。

だが荷物をまとめるのに思ったより時間がかかり遅くなってしまった。だけどいるかもしれないそんな淡い期待を抱いていた。

けれど、君はいなかった。

僕は京都の洛山高校に進学した。
洛山高校を卒業して大学に入り大学卒業後25歳になった僕は会社を立ち上げた。
代表取締役兼社長それなりに大変な仕事だがやり甲斐があった。帝光時代の仲間も呼んだ大輝、涼太、真太郎、
敦、テツヤ、桃井それぞれの能力に適切な役職を配置した。

だが、やはり心残りは最後に君に会えなかったことだ。
今も元気にしているだろうか。

********
それはある日のこと…
コンコン
赤「誰だ」
黒「ボ…クです…」
赤「テツヤか入れ」
黒「失礼します…」
テツヤが持っているのは数十枚の書類。
テツヤが苦労して僕のところへこのままだと書類をぶちまけてしまいそうだ。

赤「そこの机に置いてくれ」
黒「はい…」
書類の内容を確認するために書類を置いてもらった机へ向かい数枚書類を手に取り軽く見る。

黒「新入社員の希望者の履歴書です…」
一体何人いるんだ50人はいるな。まあほとんどが落ちるが…
赤「!」
黒「赤司君?」
赤「テツヤ、桃井を呼んで来てくれ」
黒「? はい」

****

赤「来たか、桃井」
桃「なぁに?赤司君いきなり…」
赤「今日来てもらったのはこの子を採用して欲しいからだ。」

と桃井に履歴を渡す。

桃「分かった。名前は…“斎藤唯”さんか…」
赤「あぁ頼むぞ」
桃「了解!」

これで…また君に会える。
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