第2章
「んっ、」
いつの間にか寝てたみたいだった
読みかけのワンピースを片付け、
朝食を食べる
運動しがてら
砂浜まで走って行くと
雑魚寝してる人たちがたくさんいた
周りには酒瓶がたくさん転がっていた
「危機感無い人たちだなぁ」
昨日確かに襲ったはず、
また襲われるとか思わないんだろうか
「ま、いっか」
雑魚寝してる人たちを素通りして海へと入っていく
虎汰は海王類が大好物なので毎朝捕ってくるのが日課になっている
今日ゎ後ろから虎汰がついてきている
「虎汰、ちょっと待っててね」
―ザブンッ
海に飛び込み潜る
数分後
海王類を捕って戻ると何故かロジャーとレイリーが虎汰の近くに座っていた
虎汰が私以外が側にいても襲わないのは珍しい
「何してんすか?」
大きい海王類を虎汰の近くに下ろしロジャーたちに目を向ける
「いやぁ~、海に飛び込んで何してるのかと思ってね」
レイリーが笑いながら答えた
「虎汰の朝食を狩ってたんです」
虎汰は夢中で海王類に食らいついている
ものの数分で平らげ、毛繕いを始めた
「虎汰と言うのか、その虎は」
「あの、昨日あんた達を襲いましたよね?
警戒とかしないんすか?」
ため息を吐きながら呆れたように聞く
「ん?だってお前襲う気なんてさらさらねぇじゃねぇか!」
ニカッと笑いながらロジャーが答えた