第3章
『そろそろ島に着くみたいだよ!!』
甲板で寝ていると、虎汰が近づいて来て膝の上に頭を乗せた
「そうか、ありがとな!」
礼を言って虎汰の頭を撫でてやると嬉しそうに喉を鳴らした
日向にも教えるために虎汰の頭をどかして立ち上がった
「さてさて、日向は戦えるのかな?戦えないなら鍛えないとな~
次の島では日向の修行もするか!!!」
紫苑は、船内に入っていった
日向は食堂にいた
「日向!日向は戦闘できるのか?」
「あぁー、戦闘ならできますよ」
「どのくらい強いんだ?」
「えっと、どのくらいだろう?」
「んー、じゃあ、覇気はつかえるか?」
「見聞色なら…、」
「じゃあ、次の島に着いたら武装色の覇気の修行しよう!」
「分かった、」
「あと手合せして、食料とか日向の服も買わなきゃな!」
「え、と…金は……、」
「気にするな!奪ったやつがたんまりとあるから」
「ありがとう」
「あぁ!!」
ニッコリと笑い日向の頭を撫でた
日向は照れ臭そうにしていたが、しばらく大人しく撫でられていた
食堂でお茶を飲んでると虎汰が入ってきた
『島が見えたよ』
「そうか!日向島が見えたらしいぞ!!」
「じゃあ上陸準備するか!」
島の裏側に船をつけ、いかりを下ろして船を降りた
見張りは虎汰がする(虎が街にでたら騒ぎになるので)ことになり、不満そうにしてたが仕方ない
説得して渋々だが、納得してくれた
日向はずっと船に乗ってたからか、足がふらつくようだった
「大丈夫か?」
「あぁ、少しふらついただけだ
何から買うんだ?」
「そうだなぁ、食料から買っていくか」
街に向かい歩き出した
―
――
―――
街につくと人でにぎわっていた
「うわぁ、人に酔いそうだ;」
「海賊とかも普通にいるな」
「えぇ、絡まれなきゃいいけどなあ、」
「海軍基地もちかくにあるしな」
「まだ賞金首にはなりたくないし、暴れるときは仮面でもかぶるか!」
「まあ、とりあえず絡まれたら全力で逃げればいいだろ」
「路地裏に連れ込んでふるぼっこでもよくね?」
「問題起こしたくないんじゃないのか;」
「そうだけど、スリルも楽しみたいじゃん?」
「ハア、ま、いいけど」
「とりあえずは日向の買い物が全部終わってから遊ぼう!向こうが賞金首ならお金も手に入るし!」