第2章
そういう問題じゃねぇだろ…と呆れながらロジャーはこんなもんか、と諦めた
「あぁ~…もういいっす」
虎汰に寄りかかり目を瞑る
「キミの方が警戒心ないんじゃ…」
とかレイリーが言っているのが聞こえた気がするが知らん
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朝目が覚めると
森から人の気配がした
殺気は無いようなので船の上から静かに観察していると
隣にロジャーが来て同じようにそいつを見つめる
すると、後ろから虎がついてきているのが見えた
その虎に何か言い、海に飛び込んでいった
船から降り虎に近づいてみるが
昨日と違って威嚇はしてこなかった
しばらくそこに佇んでいると海からあがってきたそいつは自分の倍あるであろう海王類を軽々持ってきて虎の側に下ろした
内心びっくりしたが顔には出さなかった
その虎は虎汰と言うらしい
そして何故か呆れたように警戒しないのか
と聞いてきた
愚問だ
そっちが攻撃の意志がないのにこっちが警戒してなんになる
ロジャーも同じ事を思っていたみたいだ
それを伝えると呆れたようにため息を吐いてから
虎汰に背を預け
目を瞑った
普通に寝始めた姿を見て
「キミの方が警戒心ないんじゃ…」
と言ったがちゃんと聞こえていたかどうかは分からなかった