第1章 サディズムな彼女
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部屋に着くなり、彼女をソファに腰掛けるよう促し、金髪の青年、名をシャルナークはベッドに座り裁縫の準備を始める。
そして、Tシャツを一枚渡されそれに着替えた。サイズが大きいのか彼女の太ももの位置まで隠れ、丁度よかった。
「.....」
「.....」
彼は集中しているのか黙ったまま、つまらないと思った彼女はソファを立ち上がり、彼の横に座った。
「.....」
「器用なのね」
「ありがとう」
会話は続くことなくまたもや沈黙が訪れる。
彼は少なくともフェイタンやフィンクスよりかは私に好意があるのだろう。
服を縫ってくれているぐらいだ、すると途端に彼が愛おしく思えてきた。
私は服を見ているふりをしてシャルナークを見た。
可愛げのある整った顔にさらさらの金髪、そしてその印象を覆すかのような鍛え上げられた筋肉。
見れば見るほど気持ちが昂る。