第1章 サディズムな彼女
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「んっ...すごく濃い....溜まってたのかしら?」
嘲笑うかのようにフェイタンを見上げる。
「....次は犯す。覚悟しとくね」
それだけ言うと彼は扉を開け部屋を出て行った。
「....」
残された彼女はフェイタンの愛液の余韻を楽しんだ後、繋がれた鎖をいとも簡単に引きちぎり、部屋を後にした。
行く所もなかったのでアジトの広場に向かおうと廊下を歩いていると青年と出会う。仰天したような視線を向けられ
「その格好、どうしたの?」
と言われた。
無理もない、今の私は口の端は裂け、体の至る所に傷があり、服もボロボロだ。指も何本かが本来向かないであろう方向に向いていた。
「あぁ、これはフェイタンに」
と不自然な笑顔を向ける。
すると怪訝ながらも納得、といった表情が返ってきた。
「とにかく僕の部屋においでよ。服も縫ってあげるから」
「ええ、お邪魔させてもらうわ」