第3章 特殊な念能力
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「性交?」
フェイタンの空いた口が塞がらない。その様子じゃかなり驚いているようだ。
「そう、あいつはああ見えてもハンターでな。それもブラックリストハンターだ」
フェイタンはクロロの話を相槌も打たずに聞いている。
「あいつの性交した時、感情の昂った時に出る吐息は相手を即死させる程の猛毒だ。もちろん、意図した時だけだがな。その美貌と能力で今まで何人もの犯罪者を葬ってきたらしい。全く、男の欲に漬け込む恐ろしい女だ」
「ハッならワタシが犯そうとしたら、あの女に殺されるのか?」
馬鹿馬鹿しい...とでも言うような口振りで話す。
「ククッあいつが殺そうと思えばの話だ。そもそもフェイタン、あいつを犯すつもりなのか?」
「ワタシの気分次第ね」
「そうか。まあルイは俺のものだからな、あんまり乱暴な真似はするなよ」
「ハハッ団長えらく気にいてるね」
そう言い残して部屋を出た。