第4章 Mighty Long Fall
[高材逸足]1
バックンバックン…
因みにこの音は奈々美の心臓の音である
昨日のあの出来事から一夜開け、今は十番隊の執務室にいる
目の前には十番隊隊長の日番谷冬獅郎
彼は真剣にある紙をじぃっと見詰めている
その理由は今から一時間前━━…
朝 十番隊執務室
「あ、おはようございます日番谷隊長!」
「おう、おはよう。なぁ楠木早速で悪いんだが瀞霊廷通信に載せる記事を書いてほしいんだ」
そう言って奈々美に原稿用紙を渡す
「いいですけど何を書けばいいですか?」
「簡単な自己紹介や決意表明とかでいい。あと、九番隊の奴ら急いでるらしくて出来次第すぐに届けに行かなきゃなんねぇんだ」
「あら…それは困りましたねぇ。それではちょっと今から書いてみますね」
(でも修兵さんあの時は何も言ってなかったよなぁ)
「ああ。悪いな」
という事で瀞霊廷通信の記事を書く事になった奈々美
とは言っても内容がよく分からないので書物庫に足を運び歴代の瀞霊廷通信を閲覧しに行った
(なにコレ…。新入隊員の枠ってこんなに広いの?! しかもみんな難しい事を長々と…)
結局参考になった半面、見ない方が良かった半面だった