第4章 Mighty Long Fall
[黙契秘脂]2
「ええっ?!」
ガーンという効果音と共に奈々美はショックを受けた
「逆にこっちが聞きたいわよ!何で隊長に知られたくないのよ」
「…だって、凄く恥ずかしいですし、絶対私の事を心配してくれる。そうゆう人なんです」
(なぁんかすっごい青春だわぁ。これだから応援したくなっちゃうのよねぇ二人の恋を)
「まぁでも隊長も多分知ってるし、それでもアンタに聞いて来ないと言う事はきっと隊長なりの優しさよ」
そう言って乱菊は優しく奈々美の頭を撫でた
自然と二人に笑みが零れる
「あらやだ!アイスが溶けてきちゃってる!美味しい内に早く食べちゃいましょっ」
「はいっ」
一時間という分け与えられた休み時間の殆どをガールズトークに費やした二人だった
黙契秘脂(モッケイヒシ):言葉を交わすことなく互いに了解し合っていること