第4章 Mighty Long Fall
[恐悦至極]1
「ねぇ奈々美!今日の昼暇だったら一緒に甘味屋に行かない?」
結局いつもの時間に再出勤して来た乱菊がこう言った
「甘味屋さんですか?いいですね!
…あ、でも今日私お金持ってないです」
「いいのよぉ私が奢るから。それに前、アンタに仕事やらせちゃった時にそうゆう約束したじゃない」
「そうでしたね。それじゃあ…お願いします」
了解と言わんばかりに乱菊は軽く手を振ると、再び書類処理作業に入った
「楠木、今日の事だが仕事が終わった後で大丈夫か?」
冬獅郎が言うのは四番隊にいる桃の見舞いの事だ
「あっはい!隊長がそれでいいなら」
「なになに~?今日二人でどっか行くんですかぁ?」
ニヤニヤしながら乱菊が二人に尋ねた
「乱菊さんあのですね…」
(雛森副隊長のお見舞いの事で)
と、奈々美が言おうとすると、冬獅郎が言葉を被せた
「それは俺と楠木だけの秘密だ」
それを聞いて赤面しながら驚く奈々美
(うえーっ?!何でそんワケありみたいな言い方するのよ!なんか照れるし////)
「ふぅん。二人だけの秘密ねぇ。全く青春ねぇ」
(乱菊さん、そのニヤニヤ反応やめて!四番隊に行くだけですから!!)
「そうゆう事だ。分かったな楠木。秘密にしとけよ?」
冬獅郎は上目遣いで奈々美に向かい微笑んだ
(…隊長って本当デリカシーがない!!って言うかどうして秘密にしなくちゃいけないのよ)
昼、正午を回り乱菊と(名前)は瀞霊廷内の甘味処へ来ていた
「ここが乱菊さん行きつけの甘味屋さんですか?」
「そうよ。安いし美味しいから私もよく来るの。さぁ入るわよ!」
そう言うと、乱菊は奈々美の手を引いて中へ入って行くのだった
店に入り、メニュー本を開くと乱菊は一瞬にして食べ物を決めた
「私これで決まり!奈々美はどうする?値段とか気にしないでいいのよ?」
「う~ん私優柔不断なんで迷ってるんです。何かお勧めみたいなのありますか?」
「じゃあ私と同じやつ頼んだら?絶対美味しいわよコレ」
「そうですね。それでお願いします」
「よしじゃあ決まりね。すいませーん!」
乱菊が大きく手を振ると注文を受けに店員がやってきた