第3章 Lonely warrior
[土崩瓦解]1
「桃ちゃん遅くなってごめんね。ちょっと九番隊に行ってたんだ」
修兵が奈々美の所を去った後すぐに彼女は九番隊を出、四番隊に来ていた
「…あ、奈々美ちゃん。全然大丈夫だよ」
自分の病室の扉が開かれ、そこにいた人物を見ると桃は落ち込んだ姿を見せた
「桃ちゃんどっか具合悪いの?ちょっとおでこ触らせ…」
奈々美が心配し、桃の額に触れた刹那、奈々美の左手は彼女によって払われてしまった
「やめて!私は何ともないから。…それとシロちゃんはまだ来ないの?」
奈々美の肩がピクリと震えた
それは今日の昼、桃の元へ行こうとした冬獅郎が過労により倒れた事を思い出したからだ
彼女の待ち遠しいと言わんばかりの眼差し
それは、桃へ冬獅郎が倒れた真実を語る決心を鈍らせる要因となった
「日番谷隊長は過労で倒れちゃって、今日はもう休んでるから来ないよ」
途端に曇る桃の顔色
すると、いきなり休み無しで奈々美の死覇装の胸ぐらを掴んで声を荒げた
「どうゆう事なのそれ?!シロちゃんが倒れた…?
もしこれでシロちゃんがいなくなる様な事があったら私はアンタを許さないから!!」